岩屋熊野座神社(いわやくまのざじんじゃ) 所在地:人吉市

岩屋熊野座神社

古より岩穴があり水多く、大蛇がすんでいると伝えられる場所があります。夜更けになるとほら貝を吹く音が聞こえる不思議な霊所とのことです。
岩屋熊野座神社は、初代相良長頼公が寛喜年中(1229~1232)に勧請し創設したと伝えられています。御祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)、速玉男命(はやたまおのみこと)、事解男命(ことさかおのみこと)、相殿には応神天皇が祀られています。
中央殿、左殿、右殿、拝殿、覆屋、また参道入り口の鳥居と全て国指定重要文化財です。社殿は、平成24年までの3ヵ年かけ全解体修理を行い、享保12年(1727)当時の姿が蘇っております。鳥居も元禄14年(1701)に寄進されたもので、稚児柱がついた両部鳥居形式では球磨地方唯一のもので、在銘鳥居では最古のものです。正確に西を向いており、春分・秋分には、鳥居の中央から太陽が昇り、そして中央から太陽が沈むのを見ることができます。