福運三社(ふくうんさんしゃ) 所在地:阿蘇郡小国町

小国両神社

小国町宮原は、福運を呼ぶということで多くの人々が祈願に訪れる場所があります。
「けやき水源」「小国両神社」「鏡ヶ池」です。
宮原一帯は阿蘇溶岩の隙間から水が湧き、その湧水の中心にあたるのが「けやき水源」です。太古より変わらず湧き続けれる湧水に「水の神」がお祀りをされました。
江戸時代後期、熊本からの参勤交代時、通過する行列に出す人馬の賃料に当時の役場では頭を悩ませていました。そのため「小国両神社」で富くじを行い不足を補うことになりました。商家の橋本順左衛門は毎朝水の神様と両神社に参拝を日課としていたある朝、水源に舟が入る夢を見、吉兆と感じ富くじを買い、見事一番くじを当てました。この話を聞いた城尾村市郎右衛門は、水神様、両神社、そして「鏡ヶ池」の「恵比寿様」に通い、4回もの一番くじを当てたそうです。現在でも神々への当たりくじ祈願や福運招来に多くの方が祈願に訪れています。
鏡ヶ池は、平安中期に醍醐天皇の孫娘である小松女院が、引き離された愛しい人との再会を願い、11人の侍女ともに鏡を投げ入れた泉になります。しかし、愛しい方は妻帯していたため、後日小松女院は11人の侍女と共に三日月滝(大分県)に身を投じています。