祇園橋(ぎおんばし)所在地:天草市

祇園橋(ぎおんばし)所在地:天草市

天保3年(1842年)祇園神社の前に建造されたため祇園橋と呼ばれています。

石造桁橋では日本最大のもので、全国的にもまれな多脚式です。長さ28.6m幅3.3m、角柱5列9行の45脚によって支えられる下浦石造りで、柱状の石を組み合わせた素朴な造りとなっています。

緩やかな弧状を描いた橋は、現在でも渡ることができ、橋上の石と石の隙間からは川がのぞけます。

この付近は、寛永14年(1637年)天草・島原の乱で天草四郎率いる一揆軍(キリシタン軍)と、富岡城番台三宅藤兵衛の肥前唐津軍(幕府軍)が激突、大激戦が行われた場所になります。

すぐ横には、橋本徳壽歌碑もたてられています。
「町山口川の 流れせきとめし 殉教者の むくろ数百千にして 名をばとどめず」両軍の戦死者により川の流れは止まり、水は血の色となったと伝えられています。

平成9年12月3日、国指定重要文化財に指定されました。

天草には多くの史跡や文化財等が点在しています。

また恐竜の町として、隠れキリシタンの町として、自然豊かな町として、日本の渚百選やかおり風景100選にも選ばれ、快水浴場100選では熊本県から選ばれている海水浴場3か所のうち2か所が天草市となっています。