浄化槽の使い方(家族のみんなが知っていてほしいこと)

浄化槽は、し尿だけでなく台所や風呂、洗濯などの生活雑排水もいっしょに処理します。それだけにさまざまな性質の汚水を処理する能力が要求されます。こうした状況を浄化槽を使用する家族のみんなが理解し、浄化槽が機能を十分に発揮できるように協力することが大切です。

登録を受けた保守点検業者と保守点検契約を、許可を受けた清掃業者と清掃契約をそれぞれ結んでください。また、指定検査機関に検査を依頼してください。

登録を受けた保守点検業者

また、モーターの異音や、悪臭・放流水の濁りなど、異常や故障がみられる場合は、直ちに専門業者に連絡し、適切に処置しましょう。

台所で気を付ける事

台所で気を付ける事

・使った油は流しに流さず、凝固剤で固化させるか、新聞紙に染み込ませ可燃ごみとして出す。
・鍋や皿のひどい油汚れは紙で拭いてから洗う。
・三角コーナーや排水溝には細かいネットをかぶせる。
・米のとぎ汁は流さず、植木鉢や家庭菜園などの植物にあげる。

洗濯で気を付ける事

洗濯で気を付ける事

・洗剤は必ず適量をはかって使う。
・漂白剤は適量を使う。
・水の無駄使いに気を付ける。
(1人が1日に使う水の量は200~250リットルが目安です)
(水の使用量が多すぎると、処理水の水質が悪くなったり、清掃回数が増える恐れがあります)

お風呂で気を付ける事

・お風呂の残り湯は栓をななめにして少しずつ流す。
(排水口に取り付けるだけで、流量を調節する器具もあります。)
・イオウ分が入っている入浴剤は避ける。

トイレで気を付ける事

トイレで気を付ける事

・紙おむつ、衛生用品を流さない。
・タバコの吸殻を流さない。
・トイレットペーパーを使う。
・タンクの中に物を入れない。
・塩酸等の薬品を使わない。
(普通のトイレ洗剤は大丈夫です。)

浄化槽で気を付ける事

浄化槽で気を付ける事

・殺虫剤は使わない。
・ブロワ電源は絶対に切らない。
・ブロワの空気取り入れ口はふさがないようにする。
・消毒剤は定期的に補給し、切れないようにする。
・マンホールの上には物を置かない。
(保守点検・清掃・法定検査の際の支障になります)
・マンホールの蓋は必ず閉め、軽量蓋には鍵を掛けるようにする。