河尻神宮(かわしりじんぐう)所在地:熊本市南区

河尻神宮

河尻神宮は、全国的に著名な5つの大社の御分霊を一緒に御祭神としてお祀りしている大変御神徳の高い神社で、主祭神である鶴岡八幡大神の御分霊を1197年醍醐天皇の子孫にあたる河尻三郎実明卿がお祀りされたのが始まりです。
鶴岡八幡大神のほかに天照皇大神・住吉大神・春日大神・阿蘇大神の5神を祀り、古くは若宮五社大明神と称されました。もともとは熊本市南区富合町小岩瀬の地に御祀りされておりましたが、1587年に加藤清正公により現在の南区八幡に御遷座が行われました。御祭典も御神幸(神輿・傘鉾)・流鏑馬・飾り馬・下がり馬・風流舞・獅子舞・能楽・相撲など儀式が盛大に奉仕されたそうです。
現在も10月15~19日に行われる秋季大祭には鳥居元である川尻町の神輿、傘鉾などの奉納をはじめ、宮廻りやさがり馬、流鏑馬など地区順に年行司となり、いかに立派に奉納するか地区の尊厳をかけ競い合っているとのことです。毎年多くの見物人でにぎわっています。
また、神宮のご神木である柊は、八百年以上前に中国より渡来したといわれ、若木のときには刺のある葉も丸くなっており、長寿の守護木として仰がれています。毎年11月下旬ごろに開花し、よい香りを放っています。