谷水薬師(たにみずやくし)所在地:球磨郡あさぎり町

谷水薬師(たにみずやくし)

日本七大薬師のひとつである谷水薬師は、奈良時代、聖武天皇の御代に行基菩薩が開山したや、桓武天皇の御領によって造営された六坊伽藍の名残である、との言い伝えがあります。

室町時代には在地の豪族、上村氏の菩提寺となり、谷水山東円寺の金堂として創建されたと言われています。上村氏の滅亡後、兵火や失火などでの焼失がありましたが、その都度村民の信仰心によって再建されてきました。明治30年の失火の際には、6体ある薬師如来像の一体から黄金仏がでてきています。この黄金仏は秘仏として、旧正月8日、春分の日、秋分の日、土用の丑の日に開帳され、県内外から多くの参拝者が訪れます。

山門には、自分が病んでいるところに紙を噛んで紙つぶてを作り、願いを込めて投げ、上手くつくと病気が治ると言われる仁王像が2体出迎えています。