上球磨の豪族、久米氏の菩提寺として建立され、現在は阿弥陀堂だけが残されています。
城泉寺阿弥陀堂は鎌倉時代初期に建てられました。桁行・梁間ともに24尺3寸5分の小堂ですが、鎌倉時代の仏教文化を象徴する建物といわれ、寄せ棟造りの萱葺屋根が優美な曲線を描いております。
県内最古の木造建設で、国の重要文化財に指定されています。
本来は浄心寺と呼ばれていましたが、大正4年の仏像国宝指定の際、間違えて登録され、「城泉寺」となりました。
本尊の阿弥陀如来、脇侍の観音菩薩、勢至菩薩も鎌倉初期の作で、本堂とともに国の重要文化財の指定を受けています。春秋のお彼岸に合わせて御開帳もされてます。
境内にある七重石塔、九重石塔、十三重石塔も、鎌倉初期の造立ですが、欠損摩滅が少なく、同様に国の重要文化財に指定されています。