西原村にある白糸の滝は、高さ約20メートルからの落水とその横を落ちる細流が、美しい情景を作り出しています。
熊本市内中心部から車で約1時間の場所にも関わらず、辺り一帯は夏場でも涼しく、暑い夏には避暑に訪れるのに良い所です。
また、この滝には別名があり、それはある伝説からきています。
その昔、木山の殿様に仕えていた兵部という男が夏のひととき涼を求めて滝を訪れました。そこに一人の美しい姫が現れ、2人は契りを結ぶ仲となったのです。
しかし、姫は毎夜こそこそと抜けだし、それに怒った兵部は姫を刀で切りつけてしまいます。
血の跡を追っていくと、滝の上の洞窟で蛇が傷を負って死んでいました。その姫の名から、「寄姫の滝」とも呼ばれています。
寄姫は、蛇であったや化け物であったなど、色々な説があります。
夏はライトアップされ、美しい光景を描いているのですが、冬は寒く、修験僧が訪れたりもしています。