熊本県庁跡(くまもとけんちょうあと)所在地:上益城郡御船町

熊本県庁跡(くまもとけんちょうあと)所在地:上益城郡御船町

明治10年の西南の役は、西郷隆盛の率いる鹿児島士族が起こした明治新政府への日本史上最後の内乱になります。

西郷党が政府の弾薬庫をおそったのをきっかけに勃発し、熊本を舞台に大分、宮崎、鹿児島へと拡がりました。熊本城に籠城し援軍を待つ明治政府軍は、市中に火を放つ「射界の清掃」を行いました。

2月19日夕方には、熊本県庁は戦火を避けるため、御船町の公立御船小学校に引っ越しました。

しかし移転後、県庁・裁判所職員達は、ぞくぞくと乗り込む士族たちのただならぬ様子や、薩摩郡・旧士族らの包囲に危険なものを感じ、公金や書類を守って逃げ出しました。

そのため、「御船県庁」は2日で終わっています。