円形分水(えんけいぶんすい)所在地:上益城郡山都町

円形分水(えんけいぶんすい)

白糸台地は、三方を川に囲まれていますが、川底からの高さが20~100mもあったため豊かな水を利用できず、日照りの時には飲み水にさえ不自由する地域でした。そのため水を引きたいという願いをかなえるために作られたのが石造単アーチ水路橋「通潤橋」です。
その通潤橋のある白糸台地方面と野尻・笹原地区に水田面積に応じて笹原川からの水を配分するように作られたのが「円形分水」です。昭和31年のことになります。円形分水は内円筒と外円筒からできており、内円筒の底の中心からわき出した水があふれ、水田面積7:3で仕切られた外円筒に入り、そこから公平に分配され、水路へと流れていく仕組みになっています。この分水のおかげで公平に水を分けることが可能となりました。
この水は毎分1.2立方メートルわき出しています。