玉名市は、菊池川の水運などを利用して栄えた港町、高瀬があります。
町並みは、上町から下町にいたる本通り筋があり、菊池川に沿った人工河川である裏川から直接物資の上げ下ろしができるようになっていました。そこからは、かって大阪の堂島へ肥後の良質な米が舟積みされていました。その当時を物語る俵ころがし船着場跡も現存しています。
現在は「高瀬裏川水際緑地公園」として整備され、高瀬裏川に沿って植えられている花しょうぶ6万6千本が咲き、初夏の訪れを告げています。毎年5月末から6月初旬にかけて、花しょうぶまつりも行われており、多くの観光客が訪れています。
ここ高瀬裏川に架かる石橋の1つ高瀬眼鏡橋は、県指定重要文化財に指定されており、花の色と石橋の調和を楽しむことができます。
また玉名市は西南戦争最北端の戦場で、菊池川を挟んで薩摩軍と官軍とが激突しました。この地で西郷隆盛の末弟、西郷小兵衛が戦死しています。
今年も5月29日から6月13日まで花しょうぶまつりが開催され、沢山のイベントや夜間のライトアップなどが行われます。