日本三代名城のひとつ、加藤清正によって約7年の歳月をかけ築城された熊本城(別名銀杏城)は、平成19年には築城400年を迎えました。
400年を記念する行事として西南戦争直前に本丸天守閣と共に消失した本丸御殿も、復元整備計画により復元され、地下通路の「闇り通路」や「昭君之間」が見所となっています。
面積98万平方メートル、周囲5.3キロメートル(築城当時は約9キロメートル)、そのなかに天守3、櫓49、櫓門18、城門29を持ち、うち11の櫓、長塀、不開門(あかずのもん)は国指定重要文化財に指定されています。また場内にある石垣も年代差により傾斜が違っているのも見ることができます。
明治10年西南の役では、西郷隆盛率いる薩摩軍を相手に50日余も籠城し、難攻不落の城として真価を発揮しました。天守閣本丸御殿一帯は西南戦争3日前に焼失したものを昭和35年に復元されています。
熊本城は桜の名所としても有名で、約600本の桜が咲き誇り、期間中は10万人以上の人手で賑わいます。3月末から4月上旬にかけ夜間開園も行われており、ライトアップされた熊本城と夜桜を見る事ができます。