青蓮寺(しょうれんじ)所在地:球磨郡多良木町

青蓮寺(しょうれんじ)所在地:球磨郡多良木町

永仁3年(1295年)上相良家第3代相良頼宗が初代頼景公菩提のため創建しました。

厚い萱葺屋根の阿弥陀堂は、素朴な外観ながら重厚かつ雄健で、鎌倉時代の様式を今に伝える代表的な建築物です。

本尊の木造阿弥陀如来像、脇侍(きょうじ)の観世音菩薩立像、勢至菩薩立像は、鎌倉時代を代表する仏師「院玄」によって永仁3年に作成されました。これらは国の重要文化財に指定されています。

また、御堂裏には80基を超える五輪塔や板碑等石造物があり、この中の五輪塔の一つに「蓮寂」と追刻がみられます。
蓮寂は、建久4年(1193年)に遠州相良藩(静岡県榛原郡相良町)より下向した初代頼景の法名で、頼景の墓と伝えられています。いずれも上相良一族にゆかりの深い塔碑といわれ、一族の歴史を物語っています。