六殿神社楼門(ろくでんじんじゃろうもん)所在地:下益城郡富合町

六殿神社楼門(ろくでんじんじゃろうもん)所在地:下益城郡富合町

天文18年(1549年)に宇土城主名和顕忠が建立した楼門です。室町時代の建築様式で、三間一戸楼門(さんげんいっころうもん)と言う形式の門になります。

ここは、釘を1本も使用しないことから、釘なし楼門とも呼ばれ、入母屋(いりもや)造の2階建てで、縁の腰組が二手先、三手先、屋根は一重の茅葺となっています。

丸柱など木の部分は全て朱塗りで、古代の和様を基調としながら、木割を小さくし、全体的に繊細さと華麗さを表現している巧みで複雑な手法や装飾は、室町時代の代表的な建造物となっており、明治40年に熊本県では最初の国指定重要文化財に指定されました。

六殿神社は、平重盛・武蔵の六孫王権現を勧請したと伝えられ、秋の大祭には古式豊かな神楽と流鏑馬が奉納されています。

またここから徒歩5分の木原不動尊は、成田、目黒とならんで日本三代不動のひとつに数えられ、2月28日の大祭では、大護摩祈祷、火渡り、湯立てなどの荒行が行われ、沢山の参詣客が訪れています。