佐敷城跡の発掘調査で出土した棟飾瓦(鬼瓦)の巨大モニュメントです。
佐敷は、薩摩街道と相良往還が分岐する交通の要衝の地として、南北朝のころから江戸時代初めまで、激しい攻防が繰り広げられました。
16世紀後半には佐敷城が築城され、加藤清正の重臣加藤与左衛門重次が城代を務めます。1615年一国一城令で廃城となり、さらに天草・島原の乱後に2度目の破壊をうけますが、要衝の地であることから、細川氏の時代になっても佐敷番代が置かれ、国境警備や異国船監視などの任務を果たしていました。
文字瓦には「天下泰平国土安穏(てんかたいへいこくどあんのん)」と刻まれており、このような文字瓦の出土例は他にはありません。平成10年3月には熊本県指定重要文化財に指定されました。